2007年8月3日金曜日

DAY 6 久しぶり!アンコールワット!
















8月3日(金)



夕べは、顔、首、腕、膝、すねがヒリヒリ痛くて、何度も目が覚めた。フツーだったら問題ないのだが、エアコン付の部屋が恋しい。よし、今日は宿をグレードアップさせよう。洗面所の水も排水が一度壁の中に入っていくように見えるが、ふと床を見ると、小さな穴からボコボコボコって泉のように排水が湧き出し、シャワーの排水溝に流れていくという仕組みになっていた。この手の宿ではありがちなのだが、プチ神経質な俺はより質の高い宿を求めて、午前中に町に出た。何件か部屋を見せてもらって、最後に決めたのが、オールドマーケットの近くの地味だけど小奇麗な宿。エアコン、ホットシャワー、付で13ドル。しかもテレビも冷蔵庫もついている。そしてものすごくキレイに保たれている。これで快適な居場所を確保できたので、日焼けに苦しんでいる体も癒されるはずだ。午後から10ドルで雇ったトゥクトゥクで軽く遺跡めぐりに出かける。ジャングルの木に飲み込まれそうになっている「タプローム」、ピラミッド型の「タケオ」、濃密な空気が流れる「バイヨン」を見た後、近くの食堂で遅めの昼ごはん。野菜と卵のチャーハンを食べた。途中、周りのみやげ物売り屋の人たちがあわただしく動き始めた。空が急に暗くなり始めたかと思うと、いきなりスコールが降り始めた。10分ほどで収まったので、すぐに次へと向かう。「アンコールワット」。5年ぶりのアンコールワットは遠くからも見えるほどの修復用のシートがところどころに張られており、さらに想像を絶するほどの観光客の数で、前回とはまたかなり雰囲気が変わってしまっていた。9年前に初めて来た時は、修復作業も目立たず、団体客なんてほとんど見なかった。それが、数え切れないほどのバスと、添乗員の後ろをついて回る数え切れないほどの団体ツアー客。以前は静かだった回廊も、今回は渋滞状態。立ち止まってガイドの説明を聞いている人たちを次々と追い抜いていく。韓国語、日本語、韓国語、韓国語、中国語、日本語、韓国語、フランス語、日本語、韓国語…、ってな具合に各国のグループが次から次へと並んでいる。我が物顔をするつもりはないが、こんな光景は残念だ。さらに、崩壊が進んでいるため、ここへ来るたびに、アンコールワットの姿が修復のための足場や、シートで覆われて隠されていっているのがものすごく残念だ。初めてきたときは、正面の頂上まで延びる階段が綺麗に姿を現していて、そこから頂上まで登ることができた。さらに人もこんなにおらず、時々僧侶たちが歩いていたりして、静かな空気が流れていた。ところが今はその静かな空気がどこかへ行ってしまったようだ。大好きなカンボジアを支えている観光資源だから、このある意味での急成長ぶりを喜ぶべきなのだろうが、あのころの良き姿を知っているだけに寂しい気持ちでいっぱいになった。明日も来ることにして、今日は軽く済ませて、宿に戻る。シャワーを浴びて、オールドマーケットや、レストランやカフェやおしゃれな雑貨屋がならぶバーストリートを散策する。ふと通りがかったカーマスートラというかなり綺麗目のインド料理屋についつい自然と体が吸い込まれて、インドカレーの定食「ターリー」とラッシーを頼んだ。味は…、まずくはないが、豊平峡温泉の5分の1くらいのおいしさでした。特にナンはお粗末なものでした。この辺では高級の部類に入るレストランなのに…。明日は郊外へ足をのばす。今夜は快適な部屋が俺を待っているかと思うと、早く帰りたくなってきた。では。

0 件のコメント: