2007年8月6日月曜日

DAY 9 番外編「ポル・ポト、テメぇー!」












今日は、わずかな時間だったが、改めてカンボジアの悲しい歴史に触れてきた。トゥール・スレン博物館は以前学校だった建物。4棟ほどの3階建ての校舎がコの字型に並んでいる。まずは拷問を行っていた鉄製のベッドと足かせがそのまま残されている部屋(教室)がある棟に入る。重い空気が感じられる。どの部屋にも寂しく鉄製の骨組みだけのベッドとアシかせがぽつんと置かれており、壁にはここで拷問を受けて殺された人の写真が飾られている。2階、3回にも同じような部屋がある。どの部屋も入ってすぐ横の壁には黒板があり、以前は教室として使われていたことを物語っている。次の棟には教室が細かくレンガで仕切られた独房が残されている。この暗く狭い場所で独り、殺される恐怖と戦っていた心境を想像すると恐ろしくなる。次の棟には収容されてた市民の写真が無数に展示されている。どの写真も悲しそうな、そして呆然とした無機質な表情ばかり。ここに収容され、殺されるのを待っていた彼らの心境がリアルに感じられる。さらに先へ進むと、いくつかの拷問の道具と、その使われ方の写真や絵がある。よくもまあ、こんなに惨いことをしたもんだ。ここまでくるとだんだんと腹立たしさがこみ上げてくる。ここで殺された多くの死体はキリングフィールドに運ばれた。キリングフィールドと呼ばれるその場所には無数の死体が埋められていたそうだ。さらに、したいが掘り起こされた草むらの片隅に「子供をたたきつけた木」という説明の看板が立てられている木があった。なんてことを…。掘り起こされた多数の穴のそばに大きな慰霊塔が立っており、その中には無数の遺骨と、衣類が安置されている。ここまでの残酷な真実を目の当たりにすると、どう受け止めていいのやらわからなくなる。ただただ、目の前の光景をあっけなく、そして呆然と見るしかできない。 なんてことをやらかしたんだ奴は!何がそうさせたんだろうか?同じ過ちをこの世界からなくすためには何をすればいいのだろうか??

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